イベント&セミナー

2月25日 Intelligent Wave Security Day 2009

事例講演(1):「村田製作所における機密管理対策」

  • 株式会社村田製作所
  • 技術・事業開発本部
  • 技術企画部 技術企画1課 課長 野村 聡

村田製作所と情報漏洩対策

「ムラタセイサクくん®」等によるユニークなPR戦略でも知られる村田製作所は、積層セラミックコンデンサや各種セラミックフィルタ類、ショックセンサ等を製造している。それぞれが世界でも高いシェアを占め、携帯電話を始め数々の製品の内部に用いられている。事業はグローバルにネットワーク展開され、現在では特に中国や東南アジアに生産拠点を集中しているという。その村田製作所ではここ2~3年、情報漏洩対策が課題として急速にクローズアップされてきた。何故だろうか。それは「Vertical Integration(垂直統合)」と呼ばれる独自の「強み」とかかわっていた。同社では、セラミックを原料から電子部品に仕上げるまで、すべてのプロセスを内製化している。さらには、それらを徹底してコストダウンする手法や、研究開発の方法論といった「ノウハウ」も独自のものである。村田製作所は、漏洩を防ぐべき有形無形の情報資産を大量に抱えていたのだ。熾烈な価格競争やアジア諸国の台頭の中で、情報漏洩対策を強化しなければならないのは必然であった。

CWATによる機密情報漏洩対策の実際

そのために選択されたのがCWAT。現在ではR&D部門を中心に約4000台のクライアントに導入されている。その基本的な運用方針は、まず CWATにより「外堀」を設け、社外への情報漏洩を遮断。そして内部では、必要な部署にのみ情報を流す。これらをログで管理するというものである。特に USBによる情報の持ち出しは危険度が高いため、申請なしの書き出しを検知し、利用者に警告あるいは管理者への通知を行う等の対策を取っている。また休日や夜間の大量の印刷出力に関してもログ監視しているという。これらの施策の結果、心理的な抑制効果も含めた効果がはっきり現れてきている、と野村氏は語る。またアナログでの対策にも抜かりはない。ノウハウの流出を防ぐため、会社に帰属するノートを社員に「貸与」し、そこに仕事のアイデア等を書き込んでもらい、書き終わった段階で回収・保管・管理するという対策が取られている。印刷出力に際しては、社員のみに交付されたICカードが必要となっている。こうして、CWATを始め縦横に組み合わされた情報漏洩対策が、村田製作所の強みを維持し続けているのである。

視野は世界へ、そして未来へ

同社のCWAT選択の決め手のひとつは、そのグローバル性にあった。日英韓中に対応するその能力を、特に中国や東南アジアに早急に展開していきたい、と野村氏。さらに、今後を見据えて幾つかの目標が語られた。まずは機密文書管理システムの導入。これにより「アクセス権限を細かく設定できる」「印刷時、氏名が透かしで入る」「ファイルを持ち出しても他のPCでは読めない」等が実現できるという。さらにUSB対策に関しては、CWATに準拠したUSBメモリを社内標準品に選定し、配布が始められている。これは「社外PCで読み込めても保存やコピーができない」「データに有効期限を設定でき紛失時にも安心」等のメリットがあるもので、いずれはCWATのポリシーにより、このUSB以外への書き出しを全面禁止にしたいという。村田製作所の事業の際立つ独自性と、それを守るCWATの関係性が明らかにされた講演であった。

Session Index

基調講演
「J-SOX対応における情報セキュリティ監査の有効利用」・あらた監査法人
事例講演(1)
「村田製作所における機密管理対策」・株式会社村田製作所
事例講演(2)
「クレディセゾンが実現した統合セキュリティシステム
-物理セキュリティと情報セキュリティの統合-」・株式会社クレディセゾン
 
「SSFCとTranC'ertについて」・大日本印刷株式会社
CWATセッション
「CWAT V4.0テクニカルオーバービューと情報セキュリティ PDCA支援サービス」
・株式会社インテリジェント ウェイブ
招待セッション
「Windows Server®で構築する高セキュリティネットワークと
SQL Server® 2008のご紹介」・マイクロソフト株式会社

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